世の中の新人営業マンの皆様、接待ゴルフをやれと言われて、滞りなく執り行うことできますか?
正直、意外とやれない営業マンが多いのが、接待ゴルフです。
接待ゴルフでは予約から最後の解散まで、ただのゴルフのマナーとは異なるやるべきことや注意すべきことがたくさんあります。一度経験してしまえば問題ないのですが、初めてのゴルフ接待となると何をやればいいのか、何に注意するべきか分からず困惑してしまうのではないでしょうか。
そんな新人営業マンの皆様が、滞りなく接待ゴルフを執り行い、あわよくば上司や接待相手のお客様から「こいつ、きちんとしてるな。やれるな。また一緒にゴルフしたいな。」と思われるために、誰も教えてくれない接待ゴルフのマナーや心得、やることリストをご説明します。
まずはやることリストの確認
大きく分けてゴルフ当日までにやるべきことと、ゴルフ当日にやるべきことがありますが、それらの全体像をまずは把握しておきましょう。何事も後手後手になる前に早めに行動することが大切です。
また、接待ゴルフにおいて大前提としてほしいことは、「やれることはやれるだけやった方が良い」ということです。相手との関係性や相手の好みによってやる必要のないこと、嫌がられることはあると思いますので、そこはご自身の判断で選別してください。基本的にはやれることを全てやる前提で列挙していきます。
ゴルフ当日までにやるべきこと
- 日程の調整
- ゴルフ場の予約
- 行き方の確認/集合時間の確認
- 支払いに関する確認
- 当日の会食可否
ゴルフ当日にやるべきこと
- プレー前の練習 or レストランでの休憩
- プレー中のドリンク購入
- 茶店への案内
- お昼のドリンク注文
- プレー後のお風呂
- 解散
ゴルフ当日までにやるべきこと
それではゴルフ当日までにやるべきことを詳しく説明していきます。
日程の調整
当たり前ですが、まずは接待ゴルフへお誘いしなければいけません。誘ってみるのも意外と勇気のいることですが、まずは言ってみないと始まりませんので、勇気を出してゴルフへお誘いしましょう。
開催が決まり次第、すぐに日程調整です。日程を決めるにあたり、平日にやりたいのか土日にやりたいのか、家族構成なども考えて相手の要望を確認するようにしましょう。候補日は複数あげるようにし、あまりに近い日程だとゴルフ場が抑えられなくなるのでその点は注意してください。
ゴルフ場の予約
まず、日程が確定し次第すぐにゴルフ場を予約しましょう。私は過去、ゴルフ場を抑えることを後回しにして痛い目に遭ったことがあります。面倒くさがらずに直ちにゴルフ場を予約してください。
ゴルフ場の予約に当たり気を付けるべきことは以下5つです。
- お客様の住まいからの距離
- コースの難易度
- 料金
- キャディ有無
- 過去そのお客様と行ったことがあるかどうか
キャディさんがいない方が気楽にプレーできて良いと考えるお客様もいるので、「キャディさん付きで予約しておきますね?」とさりげなく相手の意向を確認すると良いでしょう。
また、基本的にはこちら側支払いだとは思いますが、お客様によってはコンプライアンスの観点からプレー代は自分で支払うという人もいます。その場合は高すぎても負担になってしまうので、そのあたりも確認できると良いです。しかし基本的には会社のお金なんで~といった形でこちらが支払えば問題ありません。
過去に行ったことあるコースは避け、難易度はできる限り簡単な方が良いです。また、距離も遠すぎないところを選びましょう。近い所は大抵予約を取るのが大変なので気を付けて下さい。
行き方の確認/集合時間の確認
お客様がご自身の車で行くのか、お迎えに行く必要があるのか事前に確認しておきましょう。現地集合なのかをまず決め、お客様と相談して集合時間を決めましょう。
余裕を持ってのんびりしたいタイプの人もいれば、練習もしないしそんなに早くいく必要が無いと考えている人もいます。日頃の商談などでゴルフの好みをヒアリングしておけるとこういった時に大変便利です。
早く着きすぎると、練習、朝のコーヒーを飲んでも時間が余ってしまうこともあるので、プレー開始45分前くらいに集合できればOKだと思います。
支払いに関する確認
支払いに関してはゴルフ場を予約する時点で確認できていたら良いのですが、お客様が自身で支払うのかどうか遅くともプレー日までに確認できていると当日が非常に楽です。基本的にはこちらが支払うことを前提に動けばよいですが、プレー代はお客様自身で支払うという場合は、お昼のドリンクやプレー中のドリンクをこちらで持ったり、当日のプレーボールを新品で渡したりと粋な計らいができますので、当日までに支払いに関して把握できているとベターです。
当日の会食可否
こちらはおまけですが、相手によってはゴルフ後そのままどこかで会食といったパターンもあります。会食を行う場合は、ゴルフ場を出てから会食会場までの動線をイメージしておく必要がありますので、その点は留意しておきましょう。
会食まである場合は、1台の車でゴルフ場へ向かい、プレー後はゴルフバックを郵送で送るなど必要な動きが出てきますのでご注意ください。
ゴルフ当日にやるべきこと
ゴルフ当日にやるべきことも詳しく説明します。以下のすべてをやる必要がない場合もありますので、ご自身でやり過ぎじゃないか、やった方が良いか判断の上行動して下さい。
プレー開始前の練習 or レストランでの休憩
集合時間次第ですが、プレー開始前に練習したいタイプの人であればパター、アイアン含めて練習をします。また、余った時間でレストランに入り、コーヒーや朝のビール一杯を飲むのも良いでしょう。プレー前に飲み物を飲みながら仕事の話をしたりもできますので、時間に余裕があればやってみて下さい。
プレー中のドリンク購入
プレー前にさりげなく人数分のドリンクを購入してお渡しすると好印象です。夏は冷たいスポーツドリンク、冬は暖かいほうじ茶などがあるとウケが良いでしょう。全て同じものにするのではなく、数種類購入してお客様に選んでもらうようにするのが基本です。自分は余ったものを頂きましょう。
茶店への案内
プライベートでゴルフをする時は利用することが無いと思いますが、ある程度きちんとしたゴルフ場であれば、前半と後半に1店ずつ茶店があります。基本的には茶店に案内し、飲み物や茶菓子をゆっくり食べてもらってください。この時の代金は自分につけておきましょう。
お昼のドリンク注文
ビールを飲むことが多いです。どうぞとビールを勧め、代金は自分につけておきましょう。ドライバーの方がいる場合は無理して飲ませることが無いよう、確認してから注文してください。甘いものが好きな人はソフトドリンクでもよいかもしれません。
プレー後のお風呂
ここは好みが出やすいので、相手の動きを観察しながらの対応が必要です。やってはいけないのは、自分だけゆっくりお風呂に浸かり、お客様を待たせてしまうことです。相手のペースに合わせてお風呂に入りましょう。
裸の付き合いですので、その日のゴルフのことや仕事のこと、プライベートのことなど色々な話ができます。相手との距離を縮める絶好の機会と考えましょう。
解散
支払いを持つ場合は、お客様のカードやロッカーキーを受け取り、まとめて支払いを済ませましょう。車を回したり、ゴルフバックを運んだりすることも忘れてはいけません。その日のお礼や感想などをきちんとお伝えし、奇麗な解散となるようクロージングを意識して会話をしましょう。
接待ゴルフのマナー以前に大切な心得
マナー以前に、接待ゴルフの大切な心得を2つご説明します。
会社を代表していることを忘れるな、プライベートゴルフではない。
ゴルフに限らず、会社員として参加する会食や会合では、会社の代表として参加していることを忘れてはいけません。自分の態度や行いが、自分の会社の印象に直結する可能性があることを留意しましょう。
もちろん、ゴルフという仕事以外の場での交流であるため、仕事外の会話ができることは接待ゴルフの良い所です。ただし、お互いのプライベートを詮索しすぎたり、相手をおちょくったりすることが無いように気を付けなければいけません。
一方、プライベートの場だからこそ聞けるビジネスの情報などもあるため、さりげなく仕事の話をしたり、ここだけの話を聞いてみたりすることは非常に良い行動です。しかし、ゴルフ中の口約束が後の交渉に響いたり、口走って話してしまった情報が社外秘であったりと後々問題につながる可能性もあるため、緊張感を完全に抜くことが無いよう注意してください。
ゴルフを心から楽しむ。
これは非常に重要なポイントです。接待ゴルフはビジネスを一歩進める手段として有効な方法ですが、そもそも接待ゴルフが楽しいと自分で思えないと、二度三度と接待ゴルフを活用していこうという気にはなりません。お客様を接待しつつ、会社のお金で大好きなゴルフができる!といったモチベーションで接待ゴルフをできるようになることができれば最高です。ゴルフを楽しむ気持ちを忘れないようにしましょう。
また、自分が楽しくない場合、お客様も楽しくない場合がほとんどです。せっかく接待ゴルフに招待したのに、楽しくなかったとお客様に思われることは完全に逆効果となってしまいます。お客様に楽しんでもらうためにも、自分自身が楽しむ気持ちを持つようにしましょう。
イキイキと楽しそうにプレーする姿を見て、お客様もまたあなたとゴルフがしたいと思ってくれるはずです。
プレー中のマナー
ゴルフのマナーについて今回細かく説明はしませんが、意外と忘れがちなマナーについて5つだけ列挙します。基本的なゴルフのマナーを守っていれば全く問題ありませんが、以下5つだけは接待ゴルフの際は改めて注意しましょう。
- アドレスに入ったら静かにする
- 素振りは人に向けてしない
- グリーンでラインを踏まない、自分の影がラインに入らないようにする
- 遅延、スロープレーは避ける
- お客様のプレーをちゃんと見る、褒める
慣れたら簡単!接待ゴルフを上手く活用していこう!
初めての接待ゴルフは誰しも勝手がわからず不安なものです。ただし、これまで説明してきたことをきちんと実行し注意すれば、滞りなく接待ゴルフを執り行うことができ、お客様も満足してくれるはずです。
直接的ではないとしても、接待ゴルフでの関係構築はビジネスの成果に繋がります。接待ゴルフを得意とすることで、より大きな成果を得られるスーパー営業マンになることができるはずですので、接待ゴルフを上手く活用して周りよりも大きな成果を出せる営業マンを目指しましょう。
コメント