カタールワールドカップ2022でメンバー入りを果たした上田綺世選手。ゴールを狙う嗅覚に優れ、抜群の決定力でゴールを量産する上田選手はワールドカップでの活躍が大いに期待されています。
上田綺世選手は、スピード、フィジカル、決定力、動き出しの質などどれを取っても日本人トップクラスであり、24歳にして既にJリーグを離れ、ベルギーリーグ1部へ活躍の場を広げています。
ワールドカップでの活躍次第では更なるステップアップを遂げても何一つ不思議の無い上田選手について、徹底的に解説します。
上田綺世解体新書まとめ
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) November 13, 2022
好調でカタールに乗り込む上田綺世🇯🇵
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W杯前のリーグ戦で今季7点目‼️
🏆ベルギーリーグ第17節
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- 1998年8月28日生まれ(24歳)
- 鹿島アントラーズJY→鹿島学園高校→法政大学を経てアントラーズへ
- 得点力に非常に優れ、2022年J1の1試合平均得点王(0.56点/試合)
- 2022年にベルギー1部のサークル・ブルッヘに移籍し、得点量産中
- スピード、パワー、決定力、動きの質、どれをとっても日本一の万能型ストライカー
決してエリートではない上田選手のサッカーキャリア
上田綺世選手は、中学生時代は鹿島アントラーズの下部組織である鹿島アントラーズノルテに所属。ユースチーム昇格を目指していましたが、身長が170cm程度と体格に恵まれなかったことからユースへ昇格することはできませんでした。
ここで一度挫折を味わった上田選手は、全国でも名門である鹿島学園高校へ進学します。3年生時にはチームの10番を背負い、全日本高校サッカー選手権へ出場を果たしました。しかし、当時も世代別代表へは選出されることはありませんでした。
高校卒業後は、関東大学サッカーリーグ1部に所属する法政大学に進学。1年生時から出場機会を与えられ、めきめきと頭角を現し、ついにその才能が日の目を見始めます。
2017年には関東大学サッカーリーグ新人王、2018年にはリーグベストイレブンと特別賞を受賞。2019年には大学二年生にして全日本大学選抜としてデンソーカップに出場し、大会最優秀選手に選ばれました。
その後大学3年生時の2019年7月に法政大学サッカー部を退部し、2021年に加入が内定していた鹿島アントラーズに前倒しで加入することが発表されました。同年5月には大学生にしてA代表にも選出され、加えてユニバーシアードサッカー日本代表として世界大会にも出場し優勝に貢献。
中学、高校と日の目を浴びる機会の無かったストライカーは、大学時代に全国プレイヤーへと成長し、ここ数年の間に日本を代表するストライカーに向けて階段を一気に駆け上がっていきました。
日本一の決定力でゴールを量産
上田選手は2022年のリーグ期間中にベルギーへ移籍することとなりましたが、18試合で10得点をあげ、1試合平均0.56点で、2022年J1の「1試合平均得点王」に輝きました。
2022年はJ1リーグで二桁得点一番乗りを果たしており、同じペースでシーズン終了までプレーしていた場合、18得点でJ1リーグ得点王となっていた計算です。上田選手の決定力は日本一の実力であり、今後のゴールの量産にも期待です。
年 | クラブ | 出場 | ゴール |
2019 | 鹿島アントラーズ | 13 | 4 |
2020 | 鹿島アントラーズ | 26 | 10 |
2021 | 鹿島アントラーズ | 29 | 14 |
2022 | 鹿島アントラーズ | 18 | 10 |
2022 | サークル・ブルッヘ | 17 | 7 |
動きの質は日本一。大迫勇也を超える万能型FW。
上田綺世選手は、スピード、フィジカル、決定力、動きの質どれをとっても日本一の万能型ストライカーです。ワンタッチゴールはもちろん、ドリブルでシュートまで持ち込むこともできますし、長い距離からでも力強いシュートでゴールを狙うことができます。右足左足だけでなく、空中戦にも強くヘディングからもゴールを決められる万能型です。
そして最も特徴的なのが動き出しの質の高さです。ディフェンスラインでの駆け引きが上手く、抜群のタイミングで裏へ抜け出すプレーが得意です。動きの質だけでなく、1試合を通して動き直しをし続けるため、ディフェンダーにとっては最も嫌なタイプのFWだと言えるでしょう。
パスセンスに光る相棒を手にした時、上田選手のゴール数はさらに上がってベルギーリーグの得点王も夢ではないと思います。日本代表では、鎌田選手や久保選手など、プレー中に顔が上がりFWを活かすことができるタイプのプレーヤーが存在するため、愛称さえ磨けば日本代表でもゴールを量産すること間違いなしです。
Jリーグでの活躍、そして世界へ
Jリーグデビュー4年目にしてJリーグには収まらない才能を発揮した上田綺世選手。既に活躍の場をベルギーに移しており、最初こそ苦戦したものの最近ではリーグ戦でもゴールを連発しており好調をキープしています。
日本代表での得点はまだ0ではあるものの、チームの活躍によっては日本代表初ゴールを皮切りに、ワールドカップ得点王を取っても不思議ではない素質を持ち合わせています。
ワールドカップで活躍することで世界へ羽ばたき、更なる強豪チームへの移籍を果たしてワールドクラスのディフェンダー相手にもゴールを量産できるような怪物FWへ成長することに期待しましょう。
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