【海外駐在】体験談|日本人学校と日本の学校の違い

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海外駐在が決まったとき、ご家族がいる方はまず第一にお子さんの学校をどうするか考えるのではないでしょうか。

基本的に海外での子供の学校については以下の選択肢があります。

  • 日本人学校
  • インターナショナルスクール
  • 現地校

筆者は小学校3年生~5年生の3年間、オランダのロッテルダム日本人学校に通っていた経験がありますが、その体現談を踏まえて、小学生~中学生世代のお子さんを想定して、日本人学校について詳しくご説明します。

日本人学校とインターナショナルスクール、現地校の比較については別の記事で詳しくご説明していますので、他の選択肢も比較して検討したいという方はこちらの記事を是非ご覧になってください。

☞【海外駐在予定の方へ】子供の学校は日本人学校?インター校?現地校?

大前提:入学金や授業料は高い

日本人学校とは、日本国政府の文部科学大臣が管轄している在外教育施設のひとつでして、日本の小学校や中学校と同等の教育を行うことを目的とする全日制の教育施設です。ですので、扱う教科書も文部科学省認定のものです。

また、一部例外もありますが、基本的には小学部と中学部が一緒になっていることが多いです。高校入学のタイミングで日本の高校を受験して帰国する人がほとんどとなっています。

扱いとしては私立学校にあたり、それなりの入学金や授業料が発生します。ここで一例ですが、私が通っていたロッテルダム日本人学校の費用を紹介します。

  • 入学金 :300€
  • 授業料 :626€/月(7,512€/年)
  • PTA会費 :30€/年

授業料が年間約100万円(2022年9月24日現在、1€=139円)、入学金が約4万円です。

日本の私立小学校に通う程ではありませんが、かなりの大金がかかります。その他にもスクールバス費用や学校外活動費用がかかってきます。

しかし、大抵の場合お子さんの学校費用は勤務先の会社が支払ってくれるはずですので、特に問題にはならないのではないかと思います。

日本の学校と比較し、授業形態や教師のレベルに特徴がある

授業形態:少人数型+外国語特化

一般的に1クラスあたりの人数が少なく、少人数型の授業形態となります。

日本人駐在員が多くいる都市の日本人学校では、日本の学校と同じように大人数のクラスとなりますが、基本的には少人数授業だと考えてよいでしょう。

私が通っていたロッテルダム日本人学校では、各学年1クラスであり、4~10人くらいの規模感でした。

試しにジャカルタ日本人学校の児童数を調べてみましたが、ジャカルタでは20~35人くらいの人数のようで、日本の学校より少し少ないくらいのようです。

少人数授業となるため、日本の学校と比べて圧倒的に発言・発表する機会が多くなります。

先生の目も全員まで行き届くため、授業に置いてかれる可能性が低く、きちんと理解して勉強を進めていくことが出来ます。もともと引っ込み思案なお子さんだと最初はかなり戸惑ってしまうと思いますが、通っているうちにお子さんの姿勢にも少しずつ変化が現れるかもしれません。

そして最も特徴的なのは、日本の学校と比較すると、駐在国の母国語含め外国語の授業の比率が大きくなるというところです。

小学校1年生の頃から英会話の授業が必ずと言っていいほどあるため、日本人学校ではあるものの、帰国する時には英語能力が圧倒的に向上します。

小学校卒業時に英検2級を持っている人もざらにいましたし、英語で映画を見ることができる子供もたくさんいました。

教師のレベル:ユニークで熱血な教師が多い

日本人学校の教員になるには、自ら手を上げ立候補し、都道府県教育員会の試験(小論文・面接)を合格しなければなりません。

従って、優秀なのはもちろん、行動力と熱い想いを持ち合わせた非常にユニークな先生がたくさんいます。

上段で説明した通り、日本人学校は少人数授業の形態をとることが多いため、その分日本の一般的な学校では存在しない余分な時間が発生します。そういった時間で、各先生たちの工夫を凝らしたユニークな授業(時には課外授業)を受けることができ、学問以外の部分で多くのことを学ぶことが出来ます。

私の通っていたロッテルダム日本人学校では、

  • チーズ市場に行ってチーズ作りを体験
  • ヨーロッパ最大の港であるユーロポートへ社会科見学
  • 学校の近くの大きな公園をローラーブレードで散策
  • 老人ホームを訪問して日本の遊びを紹介

など、今思えば非常に貴重な体験をすることができました。

少人数授業かつユニークでパッションのある先生の存在により、刺激的かつ成長できる環境で勉強することができるのが特徴的です。

日本人学校で勉強をしていると、学ぶことの本当の面白さに気付くことができ、知的好奇心にあふれた子供へと成長していくことができます。

行事:少人数故の出番の多さ

運動会や文化祭(学芸会)といった一般的なものは年間行事に含まれています。ただし、ひと学年だと人数が足りないため、2学年合同で活動することが多くなります。いずれにしても人数が少ないため、嫌でも一人ひとりに与えられる役割が大きくなるというのが日本人学校の特徴です。

場合によっては同じ国内の他の日本人学校と合同で開催するケースもあるでしょう。行事の規模としては必然的に小さくなってしまいますが、小学生のうちから中学生の発表を見ることができるなど、良い刺激を受けることもできます。

また、一般的な行事に加えて、その国特有の行事や国際行事も行われるというのが日本人学校ならではの特徴です。インターナショナルスクールとの交流の場として、ハロウィンパーティや餅つきパーティなどが行われたり、その国特有のスポーツを体験する行事なども行われます。

日本の学校と比較すると、郊外学習も含めて行事の数が多いのではないでしょうか。

部活:日本の学校と比べて物足りなさは否めない

部活に関しては、日本国内の学校と比べて物足りないというのが現実です。週に1回くらい放課後の活動があったりもしますが、人数も少なく、低学年~高学年(場合によっては中学生)が合同で行うため、高いレベルを求めることはできません。

スポーツやピアノなどの習い事は現地のチーム、団体に所属するパターンが多いです。私も現地のチームでサッカーをしていましたが、現地で習い事をすることは、日本人学校のデメリットである現地の人との交流機会の少なさ(インター校や現地校と比べて)を補う素晴らしい方法だと思いますので、是非現地で習い事をしてみることをおすすめします。

☞合わせて読みたい:【体験談】オランダで子供にサッカーをさせよう!

私は日本人学校を強くお勧めします

私は日本人学校へお子さんを通わせることを強くお勧めします。その理由は以下の通りです。

  • 少人数授業で日本よりも高いレベルの教育を受けることができる
  • 日本人学校ではあるものの、英語など外国語に触れる機会が十分にある
  • 現地の文化や生活、言語などを積極的に学ぶ機会がある
  • 友達を安心してつくることができる

ただし、駐在先の日本人学校の規模によっては、日本人学校特有の少人数授業のメリットが半減してしまうかもしれません。事前に調査の上、学校の体制やカリキュラムに合わせて判断いただければと思います。

1クラス10人以下程度の学校であれば、日本人学校が最適だと思います。加えて、現地で何か習い事を始めれば完璧です。

最後に、言語の壁がないため日本人学校では安心して友達をつくることができるということも大切なポイントとなります。特にお子さんは日本の友達とお別れをし、大きな不安を抱えていると思います。お子さんの性格によるところもありますが、日本人学校が最もストレスが少なく通うことができる学校だと思っています。

歳が小さければ小さいほど、友達も簡単にできると思いますので、現地校やインターナショナルスクールも選択肢に入れてみてもいいかもしれません。お子さんの状況と、ご両親の意思のバランスをとって悔いのない判断をしてください。

何より、一生に一度の海外駐在生活を素敵なものにして頂ければと思います。

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